里親制度について
里親制度とは?
現在、福岡県では、約1,800人のこどもたちが虐待や親との死別など様々な理由で自らの家庭で暮らすことができないでいます。そんなこどもたちを保護者に代わって、自分の家庭に迎え入れ、あたたかい愛情と正しい理解をもって育てる制度が『里親制度』です。
児童福祉法に基づき、里親として登録された方に家庭で生活できないこどもの養育を県が委託します。
里親の種類
里親は、以下の4種類に分けられます。 ※登録の更新には研修の受講が必要です。
- 養育里親 5年ごとに更新
- 何らかの事情により、保護者の家庭で育てることができなくなったこどもを養育する里親です。
- 専門里親 2年ごとに更新
- 専門的な知識や技術を習得し、虐待などにより心身に影響を受けたこどもや、障がいのあるこどもを養育する里親です。
- 養子縁組里親 5年ごとに更新
- 養子縁組によって養親となることを希望する里親です。
- 親族里親
- 両親が死亡、行方不明、疾病による入院などによるなどのやむを得ない事情がある場合に、扶養義務のある親族がこどもを養育する里親です。
このほか、数日~2週間程度こどもを預かって養育していただく里親もおられます。
- 長期休みや週末などに、施設に入所中のこどもを家庭に迎え入れる家庭生活体験
- 家庭での養育が一時的にできなくなった保護者から、こどもを預かるショートステイや一時保護
各種サポート
里親支援機関によるサポート
福岡県では、里親に関して専門的なノウハウを持っている里親支援機関へ、業務を委託しています。
里親支援機関では、児童相談所と連携して、里親の募集から研修、委託後のフォローまで一貫した里親支援を行っています。
- 里親になるための研修
- 登録などに関する手続き支援
- マッチング(面会交流)の支援
- 養育の中で生じる悩みや困り事の相談
- 地域のサポート体制の構築 など
経済的サポート
養育里親になり、こどもを家庭に迎え入れる場合、そのこどもの養育費として里親手当(月額90,000円)や生活費が支給されます。その他にも、幼稚園への就園にかかる費用、小学校に入学する際の費用、教材代や通学費等に対する教育費、医療費などの支給があります。