児童虐待とは?
虐待の種類
虐待と認められるものには、以下の4種類が挙げられます。
- ・殴る、蹴る、叩く
- ・投げ落とす、激しく揺さぶる
- ・やけどを負わせる
- ・反省のために長時間正座させる
- ・どこかに閉じ込める
- ・外に閉め出す など
- ・子どもの目の前で家族に暴力をふるう、暴言を吐く
- ・言葉による脅し
- ・心を傷つける言動をする
- ・子どもを無視する
- ・産まれてきたことを否定する
- ・きょうだいと比べてけなす など
- ・子どもへの性的行為
- ・性器や性的行為を見せる
- ・ポルノグラフィティの被写体にする など
- ・十分に食事を与えない
- ・ひどく不潔にする
- ・自動車の中に放置する
- ・必要な医療を受けさせない
- ・子どもの意思に反して学校などに登校させない
- ・置き去りにする、夜間子どもだけで家に放置する など
虐待が子どもに与える影響
「虐待」は子どもの成長・発達に悪影響を与える可能性があります。
叩かれたり怒鳴られたりすると、恐怖心から一時的に言うことを聞くかもしれません。
しかし子どもは何が悪いのかを理解できず、根本的な解決がなされないまま、問題が悪化していくことになります。
子どもと向き合う子育てを
言うことを聞かなくて手が出そうになった。大きな声で怒鳴ってしまった。
子育ての中でそのような経験をした方も少なくないと思います。「しつけのため」「子どものため」と思っていても、体罰や虐待となる場合があります。子どものためと厳しく接している方は、一度子どもと向き合ってあげてください。何を必要としているかは、その子が教えてくれるはずです。
子どもの人格や才能などを伸ばし、社会において自律した生活を送れるようにすることなどの目的から、子どもをサポートして社会性を育む行為
体罰を含む虐待
子どもの身体に何らかの苦痛を引き起こし、または不快感を意図的にもたらす行為(罰)
工夫ポイント
体罰等はよくないと頭では分かっていても、その時々の状況や理由によって、難しく感じることも多くあります。
基本は、子どもの目線に合わせて接すること。子どもの話を聞いたり時間をかけて待つことで、
お互いに心地よい関係を育むことができます。
子どもの気持ちや考えに
耳を傾けましょう
子どもも子どもなりにいろいろなことを感じ、考えています。誰かにその気持ちや考えを受け止めてもらえることで、大切にされていると感じ、心が大きく成長します。
お互いの気持ちや考えが
すれ違っているのかもしれません。
子どもに考えを聞いてみたり、相談をしながら
どうしたら良いかを一緒に考えてみてください。
子どもの成長・発達に
合わせた工夫を
大人と同じように、子どもも一人ひとり、できることとできないことがあります。どんなに頑張ってもできないとき、子どもは「自分はダメな子だ」と自信をなくし、大人も「させようとすること」がストレスにつながります。
「困った」を変えるちょっとした工夫
何度言っても危ないことを繰り返す
危ないものはあらかじめ子どもの手の届かないところにしまう
言われたことをすぐにしない、やめない
散歩に出かけるなど場面を変えたり、子どもの好きなことを話題にしたりして、気持ちを切り替えるきっかけを作る
声かけは肯定的にすると
伝わりやすく
子どもには「うるさい!」といった感情的な声かけよりも、「静かにしようね」などと肯定的で具体的に伝えましょう。穏やかに、落ち着いた声で伝えるとより伝わりやすくなります。
伝わりやすくするための工夫
子どもが理解できる言葉を使う
まずは大人がお手本を見せる、
または一緒にやってみる など
良いこと、できていることを
具体的に褒めましょう
子どもが何かできたとき、「当たり前」と捉えるのではなく、その頑張りを認め、いっぱい褒めてあげてください。子どもにとって嬉しいだけでなく、自己肯定感を育むことにも繋がります。
頑張りを認められることで自分に自信を持ち、頑張りを継続できたり、できなかったことにチャレンジしようという気持ちにも繋がります。
体罰を与えてしまった養育者のうち「しなければよかった…」と後悔した経験のある人は8割を超えます。その中にはしつけや子育てなどのストレス、不安が強く、思わず手が出てしまったという人も少なくありません。
親も子どもも、健やかに安心して毎日を暮らすために、ストレス解消につながる工夫や休息を大切にしましょう。
児童虐待防止パンフレット
虐待防止パンフレットでは、虐待の種類や虐待による子どもへの影響など、児童虐待についてまとめています。また、体罰によらない子育ての工夫ポイントなどもご紹介しているのでぜひご覧ください。
下記のリンクからPDFでパンフレットをご覧いただけます。
虐待?と思ったら
身の回りに心配な子がいたり、自分が悩んでいたりしたら、
まずは下記リンク先のチェックリストで確認してみましょう。
あなたの勇気が子どもを守る一歩に繋がるかもしれません!
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すぐにご相談ください。
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